
ソーラーライト 屋外の戦略・大成功
「北海道の開発を今の時点でどうすべきかという基本理念からは無縁の、開発庁が存在理由を失ったための、役所の延命策であり、勝手なひとり歩きです」。
つまりこの道路の目的は、まさに開発庁という役所そのものにあることになる。
税金を食う寄生怪獣に、開発庁はなり果てているようだ。
「その結果として」と佐野氏は言う「建設業者・土木資本を主役とする開発産業が群がることになる」。
そこには当然利権政治家が暗躍する。
つまり、これが「その2」に当たる。
これについては閉じ官僚による批判が有効であろう。
去年の夏、札幌通産局長・寺田恵一氏は札幌市内での講演会でこう指摘した「昔の北海道はヤマ師と漁師の経済だったが、今は土建屋経済だ」「公共投資中心の土建屋的経済は投資額が大きく、経済効果も大きいが、せっかく造った橋や道路があまり使われずに廃れていくのではないかと心配だ」佐野氏は「結果として」というが、反対に「それが目的で」とみる人々も少なくない。
土木資本に税金を回すための道路計画。
堂垣内知事が開発庁生え抜きの土木開発官僚出身であることは、たくさん聞こえてくる「ささやき」の裏付けとして、やはり無視できない状況証拠であろう。
私たちの税金という意味でも、また日本最後の「手つかずの大自然」という意味でも、この日高横断道計画は決して北海道だけのものではない。
それがこのような背景のうちに破壊されようとしている。
植物学者・鮫島淳一郎氏の言葉をかりるなら、カラットのダイヤを2分の一カラット2個、4分の一カラット4個に分けて価値を下げるような愚策」によって、日本にもまだあった宝の大自然はみすみす価値を下落させてゆく。
この計画が実現すると、開発庁はさらに次々とこの種の道路を造ろうとしている。
環境庁の英断でその中止が絶賛された大雪山の観光自動車道も、予定に組みこまれている。
日高中央横断道の成否はさしあたって次の道議会が認めるかどうかにかかっている〔注6〕。
日本の恵まれた自然北海道自然保護団体連合主催の札幌での講演会から私は環境問題や自然保護の問題を担当している専門記者ではなく、そうした方面を特別に詳しく知っているわけではありません。
また、実は今たいへん忙しい問題を抱えていて、今日のために特に調べてきたというわけでもありませんので、申し訳ありませんが、これまでの体験を主にして雑談風にお話ししたいと思います。
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